

幕張を東西に分かつ二大暴走族が、今宵ついに雌雄を決す――
はずだったのだが……。
まさかの両リーダー欠席。
切って落とされない、
戦いの火蓋。
一体彼らは何処へ行ったのか。
複数の目撃証言を基に、 ケンカそっちのけで行われるは、
不良たちの話し合い。 飛び交う憶測。雑な推理。
劇団献身1年振りの本公演は、 5月病真っ盛りの貴様にお送りする
「偏差値30台のナンセンスミステリー」
全ての符号が繋がったその時、 幕張の歴史が雑に塗り替えられる……。
出演者
木村圭介
永井久喜
奥村徹也 (以上、劇団献身)
城築創 (劇団プレステージ)
古賀友樹
渋谷裕輝
タナカエミ
高木健 (エンニュイ)
三永武明
目次立樹 (ゴジゲン)
※劇団名、所属等は上演当時のものです。
2017年5月12日(金)~21日(日)
@シアター711
ART GALLERY
奥村コメント
ミステリーにしようと思っていたのですが、やめました。
暴走族の話にしようと思っていたのですが、暴走族をやめた人たちの話になってしまいました。
詳しいことは、ブログの方に書きましたのでここでは割愛しますが、結果として最高に好きな作品になりました。
主人公である野上の罪を被って出頭した暴走族の初代リーダー・倉田。野上は、倉田から次のリーダーに任命される。
しかし、圧倒的なカリスマ性の無さからチームは解散。
3年後、野上は、倉田が出所したと知り、この一晩だけ暴走族のふりをして、倉田を騙そうと画策する。
逃げて逃げて、ウソを重ねて、どんどん追い込まれていく野上はクズです。そしてこれは僕自身を描いたものでもありました。現実から逃げ続ける自分、どんなに忙しくて6時間の睡眠を確保する自分、、
徹夜できる人間になりたかったけど、なれそうにないから、そんな弱い自分を、野上に投影しました。
やっぱり物語ってのは、主人公の成長が必要で、そこに物語の王道があるんですが、それはわかってるんですが、やっぱり成長できない。根本で、人は変われないと思ってしまう。
というわけで、ラストは現実から逃げて、ストリートファイターⅡのなかで戦うことにしました。
何を言っているのかはわからないと思うんですが、バカすぎてうまく言葉にはできそうにないので、観た人にだけ伝われば幸いです。
頑張れない人たちに向けて、
ゲームの中でしか戦えない人たちに向けて、
全ての立ち向かえない人たちに向けて、作りました。
僕が、そういう人間だからです。
気になる方は、次、12月。
駅前劇場での本公演に遊びに来てください。
こちらからは以上です。
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