

その女は、小三にして生計を立てた。
通常、何十年もかけて降りかかる多くの人生的困難が、
その女には妙に早いタイミングで、立て続けに訪れた。
その度、女は強くなった。
12歳にして、人生の全てを知ってしまった。
あとは、何をすればいい。
2019年冬、下北沢演劇祭に乗っかって劇団献身がお送りするは、
怒涛の人生を歩む女の、長い長い一代記。
やることは全部やったけど、
寿命は、
まだ、
来ない。
コメディです。
出演者
加瀬澤拓未
木村圭介
永井久喜(以上、劇団献身)
池田 亮 (ゆうめい)
納 葉
田口智也
田島実紘 (劇団スポーツ)
長尾友里花 (柿喰う客)
※劇団名、所属等は上演当時のものです。
2019年2月6日(水)~13日(水)
@OFF・OFFシアター
ART GALLERY
奥村コメント
0歳で喋った女の、45歳でこの世を去るまでの、長い長い一代記。
のつもりでしたが、長尾友里花と納葉という二人の女優との出会いを経て、天才と凡人、それぞれの一代記となりました。
今、僕のやってほしいことを一番完璧にできる俳優・田口智也。
そんなつもりは全然ないのに、稽古しているうちに、自然と飛び道具になっていく田島実紘。
天才・池田亮。
最強の客演陣に彩られ、すごく好きな作品になりました。
そして、彼らを、作品を、裏から表から支える劇団員たち。
最近、外部で色々と仕事をさせてもらっていて、そうすると100%自分の好きなように作劇できる劇団というものが、妙に楽しくて仕方なかったです。
内輪な話で恐縮ですが、この公演を機にうちのスタッフが何人か、社会人になります。だから、これまでのように、ずっとは一緒にいられない。卒業ってやつですね。嬉しくって悲しくって仕方ない。
色々なものが移ろう時期ではありますが、それでも自分はやはりこの劇団が好きなので、5年後でも10年後でもいつでもみんなが戻ってこれるよう、たとえ一人になったとしても、必死にここで作り続けてみようと思います。
何を言ってるんでしょうか。
冬が終わる。
劇団献身次回公演、少し暖かくなって来た頃に、概要お知らせできると思います。
続報、お待ちください。
今回も全ステージ満員御礼。ありがとうございました。
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